【重要】社会で活躍する人が共通で持つ能力EQ(心の知能指数)

社会人として生きる上で重要な要素

  • 衝動をコントロールしたい。
  • 自分の気分をうまく整えたい。
  • 感情の乱れに思考力を阻害されたくない。

と考えていませんか?

本記事では、下記の内容を解説します。

EQ

  • 1. EQとは心の知能指数。
  • 2. EQの5つの領域とその高め方。

社会人を15年経験している私が、ダニエルゴールドマンの本「EQ こころの知能指数」を読み、
スキル以上にEQの重要性を強く感じたので記事にします。

では、さっそく行きましょう!

1.EQとは心の知能指数

心理学博士のダニエル・ゴールマンによると、

EQとは、Emotional Intelligence Quotientの略で、日本では「心の知能指数」、「感じる知性」と呼ばれています。

具体的にあげると以下の通りです。

  • 自分を動機づけ、挫折してもしぶとく頑張れる力
  • 衝動をコントロールし、快楽を我慢できる力
  • 感情の乱れに思考力を阻害されない、自分の気分をうまく整えれる力
  • 他人に共感でき、希望を維持できる力

要するに、感情を把握しコントロールできる能力です。

もし、あなたが仕事や勉強に苦痛を感じている場合を想像してみてください。

EQが低い場合、感情をあらわにして、嫌な気持ちになる。
お酒を飲んで愚痴を言ってその場しのぎ。
テレビやスマホゲームなどの一時の快楽におぼれてしまう。
といった逃げの行動パターンから抜け出せない状態です。

一方、EQが高いと、嫌な感情を把握しつつも、どうやれば良くなるか自分に動機付けをし、
仕事や勉強を希望をもって対応できるように心がけることができます。

IQと何が違うのか?

IQとは、 Intelligence Quotientの略です。「知能指数」、「考える知性」とも呼ばれています。

情報を処理する能力や関連性を見つける力、学習能力が高いほど、IQが高いことになります。

人には「IQ 考える知性」と「EQ 感じる知性」の2種類の知性があります。

本の中では、
「人生を成功に導く要素のうち、IQが起因するものは多く見積もってもせいぜい20%止まりだろう。」
との記載もあります。

IQが高いからといって必ずしも人生で成功できるとは限りません。

人生をうまく生きるには、感情を賢く操作し、両方のバランスをとることが大切です。

ここが重要なポイントですが、

IQはある程度先天的に決まると言われていますが、EQは後天的に向上させることができます

もし、あなたが「自分のEQは低いかもしれない」と思っている場合、今からでもEQを伸ばすことはできるのです。

2.EQの5つの高め方

イエール大学の心理学教授ピーター・サロヴェイによれば、EQは5つに分類されると定義しています。

  1. 自分の感情の動きを知る。
  2. 自分の感情を制御する。
  3. 自分を動機づける
  4. 他人の感情を認識する
  5. 人間関係をうまく処理する

具体的にどんな内容で、どういった高め方があるのか解説します。

1.自分の感情の動きを知る。

EQの高め方の基本は「感情の自己認識」です。

え、自分の感情などわかりきっているよ。と思うかもしれませんが、

自分が抱いている感情に全くきづかずにいた経験は誰にでもあるはずです。

例えば、「あいつをブチ殺してやりたい」と思うほど激怒している心境は、自己認識が欠如している状態です。

一方、同じように激怒しつつも「あ、自分は怒っている」と内省的に意識している心境は、自己認識が行われている状態です。

自己認識は、強い嫌悪感をコントロールする上で特に効果的です。

「今、自分が抱いているのは怒りだ」という自己認識は、怒りに任せて行動するのをやめるという選択肢だけでなく、怒りという感情そのものを放棄するという選択の自由を与えてくれるものです。

<補足・・本には記載はありませんが個人的に実践していること>
鏡を見る。感情は自分の顔に現れるためです。
鏡に映っている自分の状態を客観的に見ることができます。

2.自分の感情を制御する。

EQの高め方は「理由を考える」です。

例えば、道路で他の車が急に車線に割り込んできて、もう少しで衝突しそうになったとします。

あなたがその瞬間、「このクソ●郎!」と思ったとしたら、

その後、さらに激昂して報復を考えるかどうかで、怒りの行方が大きく変わってきます。

「あいつぶっ●す」と戦闘態勢に入ると、高血圧や無謀な運転につながりかねません。

対照的に、「こちらの車が目に入らなかったのかもしれないな。それとも、急いで医者へ行くところだったのか・・」などと考えると、怒りはやわらぎ、怒りの蓄積を回避することができます。

<補足・・本には記載はありませんが個人的に実践していること>
採点する。怒りや不快レベルを10点満点で採点しましょう。
なぜなら、突発的な怒りは時間を少し置けば冷静に対処できるものだからです。
例えば、取引先が毎回納期通り対応してこない場合、突発的に怒鳴るのではなく、まずは、これは怒りレベル何点だろう・・10点は最高レベルだし自分の生死にかかわるくらいの怒りレベル・・そんな高くない。5は自分に結構影響ある不快レベル・・そんなに高くないな。1だと低すぎるし、毎回という常習性があるから2かな。と思っているうちに、冷静になれます。これはめっちゃ効果はあるので実践していただきたいです。

3.自分を動機づける

EQの高め方は「希望を持つ・楽観的になる」考え方をすることです。

高い目標に向かって訓練を続ける、問題を解決する、といった知的な能力を情動が阻害するか助長するかによって、才能をどこまで伸ばせるか、ひいては人生でどこまで成功できるかが決まります。

カンザス大学の心理学者C/R・スナイダーによれば、「希望」を持ち続ける能力の高い人に共通する特質として、困難な状況に陥ってもやがて事態が好転するに違いないと自分を元気づけられること、目標に到達するために別の方法を考えたりする柔軟性があること、などが挙げられます。

また、「楽観」も同様に、挫折があっても最後はうまくいくだろうという期待を維持できる能力です。

希望や楽観の根源は、心理学でいう「自己効力感」です。つまり自分は自分の人生を掌握できている、難題にも対応できる、という自信です。

自信をつけるには、何であれ、得意な分野ができると自己効力感が高まり、より大きな目標を目指す意欲が出る。そして、その難局を乗り切ると、それがまた自己効力感を強化されます。

とにかく、なんでも挑戦して成功(成長)事例を一つでも作ることがまず初めの一歩です。

4.他人の感情を認識する

EQの高め方は「共感」をすることです。

他人がどう感じているかを察する能力は、人生のあらゆる場面で必要になります。

人間の感情は、言葉よりも言葉以外のしぐさで表現される方がはるかに多いです。

他人の気持ちを感じるカギは「声の調子」「身振り」「表情」など言語以外の伝達手段を読み取る能力です。

<補足>
他人に対する共感力は親のしつけと関係があることが研究結果でわかっている。
例:子供の不適切な行為が他人に苦痛を及ぼした場合
単に「悪い子ね」という叱り方をするよりも「ほらみて。あなたのせいであの子がどんなに悲しい思いをしたか!」というように他人に目を向けた叱り方をする家庭の方が共感力が高く育つ傾向にあります。

5.人間関係をうまく処理する

EQの高め方は「他人を自分の気分に同調させる」ことです。

他人の心を動揺させるような感情を表に出して人間関係をガタついたりしないことが重要です。

これは以前のブログで紹介している内容が適切かと思いましたので以下をご覧ください。

まとめ

1.EQとは心の知能指数
  ・IQとEQ両方のバランスをとることが大切
  ・今からでもEQを伸ばすことはできる
2.EQの5つの高め方
  ・感情の自己認識し、情動の理由を考える
  ・希望を持つ・楽観的になる
  ・共感、他人を自分の気分に同調させる

を紹介しました。

特に怒りの感情は他人が見ていても気持ちの良いものではありません。

「怒りは敵と思え」江戸幕府を開いた徳川家康の遺訓にある一節です。

あなたの感情をもっといい方にコントロールすることで、さらに人生を豊かにしていただければ幸いです。

以上

参考:EQ こころの知能指数 ダニエル・ゴールマン(講談社)