人間関係をよくする3原則【わかりやすく解説します】

人間関係をよくしたい方へ

・職場でのコミュニケーション能力を強化したい
・人間関係のイライラを解消したい
・人間関係をよくして楽に生きたい
・どこでも通用する対人スキルを学びたい

と考えていませんか?

現在、厚生労働省の調査結果でも悩みの1位は「人間関係」によるものです。

本記事では、下記の内容を解説します。


 この記事を書いている私は、職場で10年間のマネジメントを経験しました。経験の中で、「人を育てる」著書デールカーネギーなどのビジネス本を中心に使える情報をまとめてわかりやすく解説します。
人間関係に悩んでいる方に読んでいただけると嬉しいです。



1.人間関係をよくする3つの原則

1-1.批判しない、非難しない、文句を言わない

人の発言に対して批判・避難・文句は言わないこと。

 なぜなら、人は、たとえ自分がどんなに間違っていても、自分が悪いとは思いたがらないからです。人の過ちを正すと、相手は逆にこちらを恨むことにもなりかねません。
 どんなに誤ったことをしても、それに理由をつけて、正当化するのが人間の本質です。

 実際、私も、職場での批判がハラスメントに近い形になってしまった過去もあり・・今でも猛省してます。

 人を非難するのは、天に向かって唾を吐くようなもの、必ず我が身に返ってきます。

では、どのように対応すべきなのか?

1.人を非難する代わりに理解するように努めること

 相手を理解しようとする行動が大切です。

2.人の悪口は決して言わず、長所をほめること。

 まずほめる。これが結構重要です!!

3.もし、自分自身も誤った考えをしたときは、直ちに快く認めること

 自分の意見は60%くらいは正しい、40%は間違ってるくらいに思うのがちょうどいいです。

ただし、相手が間違っている場合もあります。
その場合はどう伝えるべきか?

・相手の意見を肯定し、共感を得たあとで、こちらの意見を考えるよう促すことと

 私の実体験をもとにした4ステップの伝え方です。
「1.共感 → 2.事実 → 3.自分の考え → 4.相手に対する質問」
例えば、毎回会議に遅刻して悪びれる様子もない人がいた場合、(共感)忙しくて大変だと思いますが(事実)毎回会議に遅刻していますよね。→(自分の考え)私は会議が定刻通り始まらず待っている時間が無駄だと考えています。→(相手の意見)どうおもいますか?

といった形で、相手の立場にたち、もし相手が自分だったらということと、相手が自分の立場に立ち、考えるといった、相互理解の関係を築くくことが重要です

1-2.相手の自己肯定感を高める

 当たり前のことですが、人を動かす秘訣はその人が「自ら動きたくなる気持ちをおこさせる」こと。です。

 心理学の父と呼ばれているウィリアム・ジェームスはこう言っていました「人間の持つ性情のうちでもっとも強いものは、他人に認められることを渇望する気持ちである」と。人間の本質は、「自分は重要な人間なんだ」「人に認められたい」といった評価を望んでいます

 まさしく自分自身がその通りで、とても腹落ち感がありました。

では、具体的にどうすべきか?

1.「ありがとう」「頼りにしてるよ」「あなたが必要だ」といった深い思いやりをもって接すること

 これは相手に合わせて適切な言葉を選んで伝えることが重要です。

2.必ず名前を呼ぶこと

 なぜなら、人はどんな言葉より自分の名前を呼ばれるほうがよりインパクトが大きいからです。名前をよばれることで、相手は親近感をもってくれる。特に初対面では効果が絶大です。

3.相手の考えや希望に対して共感すること

 あ、この人は自分のことを理解してくれている! と感じた人には心を開くものです。
相手とDNAが同じで、生まれ育った環境が同じであれば、同じ考えになります。その時は、「(相手)さんがそう思うのはもっともです。私も(相手)さんだったら、やはりそう思うでしょう。」とまずは伝えましょう。

4.相手の話に口をはさまないこと

 たとえ愚痴をきかされても、言いたいことを言わせてやる。もし口を挟めば自分の言葉は聞くに足らないのか。と受け取られます。実際、恋愛でも相手の意見に耳を傾け、相手のことばかり話しをすることで好意を得られやすいという実験結果もあります。相手が話しているときは口を挟まず、まず言いたいことを言わせる。これが鉄則です。

1-3.議論をせずwin-winの関係を築く

議論をせずお互いが勝者となる関係を築くことが大切です。

 相手の心をつかむという観点では、議論を避ける。議論で勝つことは不可能であるからです。
もし負ければ負けたままであり。
たとえ勝ったとしても、負けた相手は劣等感、自尊心をきずつけられ憤慨します。

ではその対策方法とは?

1.相手に敬意を払って誤りを指摘しない

 なぜなら、「人にものを教えることはできない。みずから気づく手助けができるだけだ。」とガリレオ・ガリレイも言っています。。大抵の人は偏見、嫉妬心、自尊心などにむしばまれており、自分の考え方をなかなか変えようとしないことが多いです。そこで、相手に気付かれないように、教えないふりをして教えることが重要になります。

2.おだやかに話す

 人は感情の生き物です。相手がイライラし敵意に満ちているときは、いかに論理を見せても説得することはできません。しかし、やさしく穏やかに打ち解けた態度で話し合えば、相手のこころを変える可能性が高まります。イソップ童話の太陽と風のように、自分は太陽のごとく、あたたかな光でほっとしたように相手を包み込むように、話をすることが大切です。

3.相手がYESと答える問題を選ぶ

 まず、意見が一致する問題から始めます。それを強調しながら話を進める。ともに同じ目的に向かっていることを相手に理解させ。心理的に肯定的な方向へ動くことが重要です。

4.相手にしゃべらせる

 実際にクレーマー対応でも使われる有効な手法です。相手が言いたいことを持っているときはこちらが何を言っても無駄。まずは相手の話を聞くこと。それには、自分の器を大きくして辛抱強く、誠意をもって聞く。これが効果的です。

5.相手に思いつかせる

 なぜなら、人から押し付けられた意見よりも、自分で思いついた意見のほうを、人は大切にするからです。結論は相手に考え出させることが必要です。



2.人間関係がうまくいく方法とセットでやるべきこと

2-1.表情(笑顔)

 表情(笑顔)が重要です。

 どんなに洋服や装飾で着飾っていたとしても、表情が死んでいたら近づきたいと思わない。
実際、感情と表情はイコールの関係にあります。表情を変えるだけで感情も変わることも、いくつかの論文でも報告されています。

 笑顔を心がけましょう。

 嫌なことやストレスを感じた時にこそ上を向きスマイル。「ストレススマイル」を推奨します。

2-2.声(明確な言語)

 声は明確な言語を使うことが重要です。

 不明確な言語では、相手に理解されないだけでなく、不信感も生まれてしまうからです。

 毎日の読書・テレビで正しい言葉に出会う、発生練習をするのがおすすめです。
 Youtubeなどで無料で公開しているので自分に合ったものを見つけてみましょう。

2-3.瞑想(いつでもリラックスしていいのです)

 瞑想は、心を落ち着かせ、頭を整理するのに有効な手段です。

 仕事でも家庭でも、いつでもどこでもリラックスしていいのです。

 リラックスすることも人間関係の構築や、生産的な思考につながります。

 これもYoutubeなどで無料で公開しているので自分に合ったものを見つけてみましょう。



3.人間関係についての先人の名言集

人間が一人でもおれば、必ず親切にしてやる機会がある。

セネカ

真心をもって人を助ければ、必ず自分もひとから助けられる。これは人生のもっとも美しい補償の一つである。

エマーソン

人間嫌いを直す簡単な方法は一つしかない。相手の長所を見つけることだ。長所は必ず見つかるものだ。

デール・カーネギー

相手の本心を知りたければ、相手の顔をじっとみつめることだ。表情をみていると、言葉の意味がつかみやすくなる。

チェスタフィールド

人に受け入れられる秘訣は「まだあの程度の親切では足りなかった」と相手に思わせる所にある。

ラッセル・ラインズ

あなたが明日会う人々の7割は「自分と同じ意見のものはいないか」と必死になって探している。この望みをかなえてやるのが、人に好かれる秘訣である。

デール・カーネギー

上司と口論してはいけない。あなたの判断を穏やかに聞いてもらうように心がけよう。

ジョージ・ワシントン

どんな馬鹿でも、あら探しをしたり、難くせをつけたり、苦情を言ったりできる―そして、大抵の馬鹿がそれをやる。

ベンジャミン・フランクリン

口論は誰にでもできるゲームだが、双方とも決して勝てない奇妙なゲームだ。

ベンジャミン・フランクリン

人を信用する者は、信用しないものより犯す過ちはすくない。

コンテ・ディ・カヴール

現代生活は忙しい。要件はさっさと述べ、言うべきことを言ったら、そこで話をやめて、相手に話の場を譲るほうが良い。

デール・カーネギー

人と話をするときは、その人自身のことを話題にせよ。そうすれば、相手は何時間でもこちらの話を聞いてくれる。

ベンジャミン・ディズレーリ

まとめ:ポイント

・人の発言に対して批判・避難・不平は言わない
・相手の自己肯定感を高める
・議論をせずwin-winの関係を築く
・表情(笑顔)・声(明確な言語)・瞑想
・先人の名言集

を紹介してきました。

これで人間関係をよくする原則が[わかる]ことができました。
ただし、[わかる]だけでは効果はでません。
わかる]と[できる]では雲泥の差があります。
例えば、ゴルフを始めたばかりの人が「プロゴルファーのプロ専用の上達本」から
技術や理論が[わかる]状態になったところで、初心者なので、[できる]状態にはならないのと同じです。
今回の考え方は、ゴルフでいうところの初心者の基礎力をつける。パターの打ち方、ドライバーの打ち方、体力の作り方。になります。
この考えが[わかる]ようになったら終わりではなく、常に[できる]状態になるため
定期的に見直し、毎日の生活の中で実践し続けていくことが重要です。

このブログが皆様の人間関係をよくする一助になれば幸いです。