どう選ぶ?子供の絵本【効果、いつから、おすすめをご紹介!】
数ある絵本の中から、子供に合ったものをどう選んであげたらいいのか?絵本に興味をもってもらえない。興味をもってもらうにはどうすればいいのか?
こういった疑問に答えます。
ポイント
私は毎日かかさず絵本の読み聞かせを通じて、子供の成長を感じています。
1.絵本の効果とは
子供の学ぶ意欲、学ぶ力を育みます。
なぜなら、5つの能力の向上が考えられるからです。
1.想像力…現実世界では経験できない、絵本の中での物や物語を経験することができます。その経験が、子供の想像力を豊かにしてくれます。
2.疑問力…絵本を読んでいくと、なんで?という疑問が子供の頭で浮かぶことがあります。子供のなんで?をたくさん引き出してあげることで、知る意欲が育まれます。
3.語彙力…絵本は【絵】にある物や状態を【文字】と【言葉】でつなぐことができるものです。たくさん絵本をよめば、その分、物や状態を【文字】や【言葉】として記憶することができるのです。
4.感受力…読み聞かせでは、読み手の声のトーンや、絵を通じて他者の状態を読みとるという感受性も育まれます。
5.集中力…絵本の読み聞かせを毎日継続させると、少しずつ集中力が身に付き、最後まで熱心に聞いてくれるようになります。
実際に自分が子供のとき、絵や物語にワクワクして想像を膨らましていたことを、今でも覚えています。
学ぶ力はもともと遺伝で決まってるんじゃないの?という方もいるでしょう。遺伝もあるものの、脳の9割は6歳までに決まり、その6歳ごろまでは家庭環境が大きく影響されるものです。※1
読み聞かせは子供の能力向上につながり、子供の学ぶ意欲、学ぶ力を育みます。
2.いつからどのような絵本を読み聞かせるのがいいのか
その時の子供の反応、好みに合わせることが大切です。
子供にはいくつか興味をもつ時期に傾向があります。※2
□0歳~1歳頃
すべてがはじまり。特に視覚、聴覚の発達は、目まぐるしい時期です。
□視覚:しろくろ単純、シンプル、はっきりしたものを選ぶことをおすすめします。
どこに焦点をあてたらいいのか分からない赤ちゃんにも、はっきり、わかりやすい絵本が良いです。
私のおすすめ1押し
スライムぴぴぴ
はじめての絵本にピッタリ!
一言説明:スライムがさまざまな形に姿を変えて登場
対象年齢:0~2歳
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□1歳~2歳頃
絵の面白さを感じ始める時期です。
自我の育ちの表れとして、強く自己主張する姿が見られることもあるでしょう。盛んに模倣し、物事の間の共通性を見いだすことができる時期です。
私のおすすめ1押し
だるまさんシリーズ
子供の誕生日のプレゼント
一言説明:「だ、る、ま、さ、ん、が、」おどるようなリズム
対象年齢:1~3歳
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□2歳~3歳頃
簡単なストーリーがわかってくる時期です。
予想や意図、期待を持って行動できるようになるため、ここから本当に絵本を楽しめる黄金期が始まるともいわれています。
私のおすすめ1押し
ぜったいに おしちゃダメ?
心理学部准教授も推薦
一言説明:ついボタンを押したくなる心理をついた、ヒット絵本
対象年齢:2~3歳
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□4歳~5歳頃
話の展開がよりわかってくる時期です。
言葉によって共通のイメージを持って遊んだり、目的に向かって集団で行動することが増えるます。
私のおすすめ1押し
おうさまのたからもの
ほんとうに大切なたからものを、王さまと一緒に探します
一言説明:王さまの見つけた宝ものは、何だった?
対象年齢:3~6歳
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□6歳頃
これまでの様々な知識や経験から、思考力や認識力も高まり、自然事象や社会事象、文字などへの興味や関心も深まっています。身近な大人に甘え、気持ちを休めることもありますが、様々な経験を通して自立心が一層高まっていく時期です。
私のおすすめ1押し
えんとつ町のプペル
お笑いコンビ「キングコング」で活躍にしの あきひろ著書
一言説明:人とのつきあい方、考え方を伝える本
対象年齢:4~6歳
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ただし、上記の年齢はあくまで目安程度です。
絵本はその時期の子供の反応、好みに合わせることが重要です。
3.子供が絵本に興味をしめさない場合の対処法
絵本にイヤイヤ、なかなか集中してくれない場合
「興味がなければ読ませなくてもいい」という考えもあります。しかし、親であれば、子供にお気に入りの本をたくさん見つけてほしいとおもうのも心情です。
では、どう対策をするのか?
ポイントは3つ
3‐1.見てないところじゃなくて、見ているところに注目する
見てないところじゃなくて、見ているところに注目する
絵本の中でジーと見る所が興味を示しているところです。
それを発見してみましょう。
子供の反応を観察していくと、目や表情、言葉、仕草から、好きなところをある程度理解することができます。好みの色、好みの物、好みの絵、好みのストーリーは様々あって、反応を観察するのはとても面白いです。
子供が嫌がるところや、興味がなくて飛ばすところに注目するのではなく、子供がどこに興味をもって反応するのか観察しましょう。
3‐2.無理やり読ませるのはやめましょう
無理やり読ませるのはNGです。
子供がもうおしまいとしたら、終わりにすることです。子供の意思表示を大切にすること。
そのまま続けると絵本が嫌いになりかねません。
でも、読んでほしいとおもうのが親です。
ですが、今はまだその時期ではないだけだ。と考えましょう。
3‐3.子供と絵本へのアプローチを変えながら試す
子供の絵本へのアプローチを変えながら試す。
なぜなら、今の子供の時期に何に興味があるかは、試してみないとわからないからです。
例えば、同じ本でも、絵本を変えたり、読み方によって注目ポイントを変えたり、実際に絵本と現実の物を比べてみて子供の注意関心をひいてみたり。
経験上、興味をもたなかった絵本が、あるとき突然、興味をもつこともあります。
絵本のアプローチを変えながら試しましょう。
読み聞かせは一方的ではなくやり取りです。
絵本はその時期の子供の反応、好みに合わせることが重要です。
まとめ
コミュニケーションツールである絵本を紹介しました。
絵本で一番大切なのは、子供を観察し、本人のブームの基準を見つけてあげることです。
そのためには、前提として、まずは読み手自身が楽しんで読めること。読み手が楽しまないと聞き手も楽しめませんし、毎日の継続なんかもできません。
自分も楽しみ、子供も楽しむ!
絵本を通して、子供とやり取りを増やしていきましょう。
それでは、よい一日をお過ごしください。
<参考情報>
※1:脳の重さから見る「6歳までの環境」が、「超重要」である理由(https://gentosha-go.com/articles/-/25083)
※2:厚生労働相 保育所保育指針解説書